セーター用の毛糸を草木染めする

編み物

インドアカネとネズミモチの実でウールの毛糸を染めた時の記録です。

そろそろ草木染めで何かを作ってみたい

2年前に身近な植物で染める遊びを始め、植物×繊維×媒染の組み合わせでいろいろ染め試しているうちに色見本の数が500を超えてしまった。サンプルを染めるのも良いけれど、そろそろ何か作品を作ってみたい。棒針でセーターを編むのが好きなので毛糸を染めてみようかな。

セーターの構想を練る

どういうデザインのセーターにしようかな。迷うなぁ。

色々考えた結果、

  • ネズミモチの実で緑色のセーター
  • インドアカネで真っ赤なセーター

この二つを染めてみることにする。

毛糸を調達する

せっかくなのでいろんな羊の品種の毛糸を使ってみたい。

↑の羊Tシャツの絵を描くときにいろんな品種の羊を調べたのだけど、姿やお顔もさることながら毛質のバリエーションがとても豊かで、何かの機会にぜひ使ってみたいなと思っていた。

今回は以下の2つを買いました。それぞれ600g。

左:West Yorkshire Spinners FleeceのBluefaced Leicester DK

右:アナンダのコリデール

ちなみにこんなお顔の子たちです。

ブルーフェイスレスターは以前店頭で触ったときすべすべモッチモチで感動して、いつか使ってみたいと思っていたの。中細は日本になかったのでイギリスから取り寄せました。 コリデールは少しキシッとする触り心地。

ネズミモチの実で染める

ネズミモチの実はとても染まりが弱いので、セーター1着分のウールを染めるには相当たくさんの実を集めないといけない。高枝切り鋏を購入してモリモリ採取します。首痛い。

上の方の実を採りたいんだ。

鍋いっぱいに集めました。これを煮出します。

染液の色はこんな感じ。いい色。

ブルーフェイスレスターを染めることにします。染液から引き上げるためのビニール紐を付けて、水に浸して馴染ませておく。分かってはいたけどたらいが小さい。

40度くらいまでに温度が下がったらウールを入れます。分かってはいたけどバケツも小さい。

1時間染めた後銅媒染液へ。一瞬で緑色に変わるの面白い。

媒染30分後。優しい良い色。

染1時間→媒染30分→染一晩→媒染30分→染数時間→媒染30分 で終了にしました!

インドアカネで染める

田中直染料店さんでインドアカネを500g購入しました。

想像以上に大きい。

まずは根を細かく切ります(とっても大変)。安いからといって粉になっていないものを買ったことを後悔。次からは粉を買います。

切れました。

ちょうど良い袋があったのでこれに切った根を入れて口を縫います。煮出すと共に袋も染まる算段。サニーヒルズのパイナップルケーキ美味しい。

煮出します。ものの5分で色が出てくる。

1時間染めてこんな色。

インドアカネの試し染めを参考に、鮮やかな色を目指して錫媒染にしてみる。錫媒染液に漬けるとサッと黄みが増した。

さらに1日染液に着ける。夕焼け色のような綺麗な色。もう少し濃く染めたいので染めを重ねて完成とします。

染め上がり

ネズミモチの実 銅媒染

ちょうど暖色と寒色の中間の優しい緑色に染まった。なんだかわさびを彷彿とする色。

インドアカネ 錫媒染

濃い朱赤に染めることができた。
これはいくら色だな。少し色むらがあって、それがいくらの明るいオレンジと濃い赤の色をしている。黄味の赤なのに少しピンクも感じるところも面白い。

袋は鉄媒染にしました。良い色。

考察

  • ネズミモチもインドアカネも染料の量はちょうど良かった。(ウール600gに対しネズミモチ3kgくらい、インドアカネ500g)
  • ネットで調べるとネズミモチの実で濃く鮮やかな緑色に染めている方もいるけれど、わたしは穏やかな色に留まった。なんでだろう?この色も好きだけど、濃く染める術も知りたい。そもそもネズミモチの種類が違うのか、抽出にコツがあるのか。
  • たらいやバケツが小さすぎた。本来は染めるものの重さの20〜30倍の染液が入れられるサイズ(600gのウールなら12〜18L)のところを、ありものの8Lのバケツで押し通しちゃった。ウールはむぎゅむぎゅで全く泳いでいなかった。次からは大きな容器を用意したい。
  • 染色と媒染を繰り返したためにコリデールは少しフェルト化して毛羽立ってしまった。あとからウールの染め方を調べると、染めと媒染は1回ずつに留める、動かさない絞らない、ゆっくり温め沸騰寸前まで温度を上げる、そのまま自然放冷で一晩置く、など繊維を傷めないように濃く染めるコツがいろいろあった。私は温度が40度止まりだったこと、容器が小さくて糸が擦れてしまったこと、染めと媒染を繰り返したのがいけなかったのだろうと思う。次は気をつけたい。ブルーフェイスレスターがフェルト化しなかったのは毛質のおかげなのかもしれない。
  • 染め方は要改善だけれど、どちらもなかなか売り物では出会えない色ができて大満足。

セーター、いつ編む?

ウールを染めてから半年以上経つけど、まだセーターを編み始めていないし製図もしていない。草で遊ぶようになってから編み物時間が減っちゃって。でもセーターを編む時間はリラックスして好きなので、気が向いたときに少しずつ進めます。

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