すべてはここからはじまった
葛繊維採取の記録と考察です。結果を見たい人はまとめをどうぞ。
20240611 初葛採り
葛のつるから繊維が取れるという情報をネットで知り、河川敷に葛のつるを採りに行く。繊維を取り出すにはつるを発酵させるそうだが、発酵はなんだか恐ろしいので生のつるから繊維を取ることにする。皮をはぎ、プラスチックカードで外皮を削ぐ。
とれた繊維:32g

初めて採った繊維(右)と芯(左)。きれい

左から葛苧(くずお)結びをした繊維、紡いだ繊維。

葛の繊維でバッグを編んでみた。この話はまた今度。

20260703
葛繊維があまりに美しかったので、夏の間にたくさん採ろうと決意。前回採取した場所に行ったらすっかり元通りにモサモサに葛が繁茂しており負けた気分になる。
とれた繊維:37g
20240714 発酵初挑戦
生のつる十数本から繊維を取り出すのに数日かかってしまう。その間に表皮がぬるりととろけてくる。これはもう発酵してかけているのでは、それならば…とこわごわ発酵にチャレンジすることに。ここから後は全て発酵で繊維取りをしている。
とれた繊維:51g
20240720
採取場所を変える。前回までは葛が繁茂している平地で採っていて、つるが絡まり合って解くのが大変だった。この日行った場所はなだらかな坂。葛が地面を這うように生えていて、真っ直ぐなつるを簡単に採ることができる。
繊維の採取効率を調べたくなり、採ったつるの量も記録することにする。
とったつる:3m42本
とれた繊維:79g
つる1mあたりの繊維:0.6g
20240801
つるを発酵させ繊維を取り出す際に切れる繊維が増えてきたが、全体の2割くらいなので許容範囲内。つやもある。
とったつる:3m24本
とった繊維:30g
つる1mあたりの繊維:0.4g
20240808
とったつる:3m25本
とった繊維:30g
つる1mあたりの繊維:0.4g
20240817
なだらか坂のつるをあらかた採り尽くしたので場所を変更。ここも坂に従って伸びるつるが多いが、急な坂なので上り下りが大変。
とったつる:3m25本
とった繊維:43g
つる1mあたりの繊維:0.6g
20240825
枝分かれしたり木質化しているつるが増えてきた。そろそろシーズン終わりか。
とったつる:3m20本
とった繊維:20g
つる1mあたりの繊維:0.3g
20240827 ラスト採集
ラスト採取日。ありったけを採りまくる。ほとんど枝分かれした短いつる。繊維はもろく切れやすい。艶も減っている。
とったつる1.5m
とった繊維:45g
つる1mあたりの繊維:0.3g
まとめ
- 6月〜7月上旬の繊維は綺麗。つやがある。切れにくく裂けにくい。
- 8月に入った頃から変色、裂け、節での切れが増えた。洗い時に時間がかかり繊維ロスも多い。育ちすぎた根元のつるは、靭皮の内側に短いホワホワの茶色い繊維みたいなものが発生して、洗い時に絡まる。繊維と繊維の間にゴワゴワした屑みたいなものも溜まる。
- 8月の繊維は、6月〜7月上旬のものと比べ採取効率は半分になる。さらに質もよくない。繊維取りは7月上旬までの時期が向いていそう。
- 生のつるから取った繊維のほうが強い。発酵だと繊維が柔らかくなる。
- とった直後の繊維は緑がかっている。乾燥すると白くなる。さらに日数が経つと褐色を帯びてくる。
左から7月繊維、8月繊維、7月芯、8月芯

とったつると繊維まとめ
| 日付 | とったつる | とった繊維 | つる1mあたり繊維 |
| 20240611 | – | 32g | – |
| 20240703 | – | 37g | – |
| 20240714 | – | 44g | – |
| 20240718 | – | 7g | – |
| 20240720 | 3m42本 | 79g | 0.6g |
| 20270801 | 3m24本 | 30g | 0.4g |
| 20270808 | 3m25本 | 34g | 0.5g |
| 20270817 | 3m25本 | 43g | 0.6g |
| 20240825 | 3m20本 | 20g | 0.3g |
| 20240827 | 1.5m92本 | 45g | 0.3g |
とった繊維総量:371g
